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高森明勅
2018.2.14 22:00

良い改憲、悪い改憲

憲法9条に限定して、“良い”改憲と“悪い”改憲は
どこで見分けるか。

簡単だ。

日本の独立回復に繋がり、平和と民主主義を保障する内容に
なっているか、どうか。

端的には、わが国の個別的自衛権への「戦力不保持」
という
制約をきちんと“解除”した上で規律するか、
それとも全く
解除しないか。

それだけ。

サンプルを示そう。

先ず、憲法学者の百地章氏の改憲案。

「9条の2 前条(9条)の下に、わが国の平和と独立を守り、
国際平和活動に寄与するため、自衛隊を保持する」次に

弁護士の倉持麟太郎氏の案。
「9条の2 前項の規定にかかわらず、
我が国に対する直接的な
外国の武力攻撃及びその着手に相当する行
為によって国民の生命、
自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるという急迫不正の
侵害
に対して、これを排除するために他の適当な手段がない場合に
おいて、
当該侵略行為を排除するために必要最小限度の範囲で個別的
自衛権
を行使でき、これを超える武力の行使や集団的自衛権の行使は
これを認ない」

2つの改憲案は共に9条1項、2項をそのまま残し、
「9条の2」
という“新しい条文”を立てる。

しかし、前者は「前条の下に」と規定して、
“戦力不保持”という制約を100%維持する。

これでは事実上、個別的自衛権すら十全には行使できない
(にも拘らず、
集団的自衛権の限定的行使はそのまま)。

安倍首相が唱える自衛隊“加憲”案と軌を一にする。

これに対して、後者は「前項の規定にかかわらず」と、
戦力不保持を限定的に解除する。

これによって、個別的自衛権は過不足なく行使できるようになる
(一方、
集団的自衛権の否認を明文化)。

9条自体には手を着けないものの、安倍加憲案とは全く別物。

この両者を比べると、
後者の方が遥かに「まとも」
な案と評価できるだろう。

単に、9条2項を「削除」するか否かという
形式的な違いだけで、
良い改憲かそうでないかを判定するような、
短絡的な硬直思考は排さねばならない。

念のため。

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「新世代の憲法論

平成30年3月11日(日)午後2時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。

「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂)は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
「1番出口」から出て、そのまま北へ直進です。


「大阪研修センター 江坂」のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

311日(日曜)14から「ゴー宣道場」が
再び大阪で
開催される。

「関西ゴー宣道場」の特別ゲストは京都大学の若き法学者・

曽我部そかべまさひろ教授である。

テーマは「新世代の憲法論」としておこう。

曽我部教授から要望があれば変更する。

 

曽我部教授は1974年代生まれで、フランス憲法との比較研究

の中で改憲論を論じている。

今までの護憲・改憲の考え方とは一線を引く新しい考え方を

持っておられるようだ。

フランスの「憲法裁判所」(憲法院)の研究にも詳しく、

表現の自由の専門家でもあるという。

 

もちろん山尾志桜里議員も登壇する。

 

参加申し込みの締め切りは228日(水曜)!

毎月開催だからすぐに迫ってくるぞ。

 

さあ、憲法点の文字一つにゴリゴリにこだわって、一文字

でも変えたい、一文字も変えさせてなるかと血まなこになる

悪習を超えて、憲法学の新しい風にも、「ゴー宣道場」は

アドバイスを受けたい!

曽我部そかべまさひろ教授の話に胸を高鳴らせよう!


当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

申し込みフォーム

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成30年2/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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